プロデューサー” +R “である。

前投稿を引き継ぐ。

 

真摯にしっかと向き合った後、結局テキトーに

『ていたらく』

と名付けるに至った。

そのせいか『ていたらく』は以降姿を見せず。

わたしはその存在をすっかり忘れてしまった。

 

このゲームは戦闘中、瀕死時に強力な技が出る。

窮鼠猫を噛む、というやつだ。

わたしは基本は紳士である。

女史陣が弱らぬよう常に配慮した。

が、同時ににS気質である事も否めなかった。

そう、その愛が深ければ深い程に、

この性癖は鎌首をもたげ始めるのだ。

 

遂にわたしは「おなかへった」女史を刑に処した。

戦闘中、敵味方入り乱れてタコ殴り始めたのである。

後悔はしていない。

そしてその蛮行を鬼畜にもただ眺め続けた。

さて何が起きるのだろうかな、と。

 

彼女がガックリと膝を付いたその時だ。

忘却の彼方に居たあの犬が駆けて来た。

生き別れた親族との再会のやうであった・・。

彼はキラキラネーム(でもないが)で拗ねた訳ではない。

主人に危機が訪れた時、持てる技を駆使して援護に現れるナイス相棒だったのである。

 

最初の技は自身が砲弾となり突進する攻撃法だった。

そして画面にその技の名称が表示された瞬間!

わたしは感涙にむぜばずにはゐられなかった。

その名も、

 

___『ていたらくキャノン』___

 

+Rはこのファンタジーを極限点へと導いたのだ。

その数少ない一兎だと自負して止まない。

わたしは溢れる涙を拭う事すら忘れた。

そしてそっとコントローラを置いたのだった。

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そして今、時は2014年。

naomi onに善き導きを示せているか自問する。

そしていつの日かまた、感涙にむせびたく思ふ。

何故なら、わたしは兎なのだから。

 

まずは改名の提案から始めねばなるまい。

canon